いつもCziffraのスタジオ録音全集(1956~1986)を聞いています。
ランダムで流しているのでリストやショパンの曲を聴くことが多いのですが
去年の12月、父が入院している病院へ最寄り駅から歩き始めたと同時に
1969年?演奏のグリーグのピアノコンチェルトの2楽章が
ちょうどイヤホンから流れてきました。
この曲を聴いて、いつも「いい曲だな~」と思ってはいたのですが・・・
この時は、静かな弦楽器の旋律が流れた途端胸が熱くなり
2分50秒、繊細で美しいピアノの音が聴こえてくると涙が出そうになりました。
冬の冷たい空気、広がる田んぼや奥に見える山とポツンと見える病院の看板
余命を告げられた父の病室に向かう自分の気持ち
すべてがこの2楽章と合ったんだと思います。
同じ曲なのに、聴くタイミングでこんなにも大好きになり、
けれども今は聴いたらまだ切ない曲になってしまいました。